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僅かな人間のみが見る”扉”

2023-04-13

僅かな人間のみが見る”扉”

形に誘惑され、
形に扇動されるのが人間の常

だが、形は、ただの形
形の中に”実在”はない

本質不在の人間が”本質的存在者”になるには、
完全に、何らかの”具体的本質の範疇”に自分自身を入れ、
そこに住み続ける必要がある

本質不在の人間が、真の本質的存在者になるには、
本質的範疇の中で汗を流し、涙を流し、
そして、血を流すことが必要だ

大抵の人間において、
汗を流すという経験、
涙を流すという経験は理解できる

しかし、
血を流すという経験を理解できる者はほんの僅か

人間は、
”その、ほんの僅かな存在者”の一人になったとき、
本質的存在者になるための道筋の”扉”を見る

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