今日の言葉
2023年5月29日(月)
自己の限界まで頑張ると、今まで見えていなかった限界の境界線が見えてくる。ところが、その境界線を越えるほど頑張ると、これまで考え、捉えていた自己の限界は、”真の限界”ではなかったことに気づく。
いわゆる凡人が捉える自己の限界とは、何の根拠もなく、無意識のうちに信じ込んでいる”典型的”限界である。人間は、この典型的限界から自己を解放できたときに初めて、”理性”の面前で、自己の無経験、愚かさ、そして、”非理性性”を知る。
自己の”非理性性”を知ることは、理性的存在者への道のりの第一歩である。
自己の殻に閉じこもることは、一個人の性格や個性ではない。自己の殻に閉じこもることは、一個人の自己中心的なエゴの典型的形態である。自己の殻に閉じこもる人は、ほとんどの場合、この不必要な殻を自分から壊そうとしない。
”道徳に生きる”ことと”意味のない典型に生きる”ことは、根本的に、それぞれ異なる有様である。
2023年5月28日(日)
時間を潰すことは、時間を捨てることだ。
時間を捨てることは、人生における限られた時間を捨てることだ。
知性は、使えば使うほど進化し、使わなければ使わないほど退化する。
三次元の”限界性”の範疇に自己が在るのか、それとも、三次元の”無限界性”の範疇に自己が在るのか。これら二つの違いがわかる人が、理性の扉を見つけることができる。
理性の扉を見つける様相と、理性の扉を開ける様相は、それぞれ異なる様相である。
2023年5月27日(土)
しごかれる経験は、磨かれる経験だ。
他人からやさしくされることに甘んじる日々を送り続けていると、やがて、自分の心と精神が退化する。
単に、他人にやさしい人は、本当の愛を行わない人である。
常に他人に対して真実を言う人ほど、他人を愛する人である。
卑怯者ほど、自分の真実を直視しようとしない。
継続の威力は、”具体的な何か”を継続しない限り、それをわかることはない。
賢者は、溜息をついたその瞬間、その当事者に対して意表を突く策を練る。
2023年5月26日(金)
哲学を必要としない学問領域はない。
時を刻みながら思索し行動すれば、時に”独自の価値”を齎す。時を刻んでも、思索し行動しなければ、単に時を刻むだけで何も変わらない。
歴史とは、”記述された過去”を指す。だが実際、記述された過去の歩みは、ほんの少ししかない。
2023年5月24日(水)
雲の上のものでも、毎日、よそ見をせず限界の限界まで学び続けていると、やがて、自分自身が、その雲の上のものの化身になる。
足踏みするにも、エネルギーを消耗する。どうせ消耗するなら、”前”に進んでみよう。
形而上学者は、”じっとしている時”が一番忙しい。
リスクのない試みはない。
安心・安全とは、思索しない人が抱く妄想である。
行先が明らかな人の典型は、常に、その本人が夢想家であるということだ。
2023年5月22日(月)
如何なる国や社会においても、”真実に生きる人”が最も輝く。
他人の嘘を見抜く人の面前では、”最初から嘘をつかない”ことが得策である。
事あるたびに平気で噓をつく人でも、”本来、嘘をつくことは悪いことである”という理屈を知っている。
願いは、単に、願うだけにとどまらず、しっかりと叶えるもの。
人間が無意識のうちに持つ心の病の一つは、本当はできるのにやらないことだ。
2023年5月21日(日)
自分がやりたいことを始めるとき、”もう遅い”という言葉はない。
人は、自分が思うほど、自分を見ていない。
たった一人でいるときの所作・身のこなしこそ、その本人の真実である。
多くを求めなければ、やがて、多くを得る。
度を越えて欲張ると、本来、得られるものすら得ることができない。
物事には、”程度”というものがある。
思索しない行いは、しばしば、”負の効果”を齎す。
一事が万事において助言を受けるだけの人は、常に助言を与える続ける人が投入する”愛情とエネルギーの膨大さ”について知ることはない。
自分が本当に望むことは、口に出すことなく、無言で行うものだ。
”やらない”であろうことを、簡単に”やる”と言うのが、人間の常。
本の”正しい読み方”は、本を書いている人に尋ねるとよい。
”理性を源泉とする怒り”と”感情を源泉とする怒り”の二者には、実に、天と地ほどの相違がある。
理性法には、”美味しいところだけを取る者は、やがて、その美味しいところが取れなくなる”という法が存在する。
必要な経験に、美味しいもまずいもない。必要な経験は、そのすべてが美味しい。
学問における近道は、そのすべてが”遠回り”となる。
2023年5月19日(金)
賢者は、自己の無知・無見識を”恐怖”と捉える。
感性的存在者は、人間の声に加え、”人間の音”にも敏感である。
”超越的”理性的存在者は、同時に、”超越的”感性的存在者である。
”感覚”と”感性”には、天と地ほどの相違がある。
概して、凡人が指す感性とは、”感覚”のことだ。
2023年5月18日(木)
正しく生きる生き方にまさる生き方はない。
自分の足下を見ると、先が見える。
先ばかりを見ていると、自分の足下が見えなくなる。
古今東西において、”自分の足下を見ない者が、確かな先を見、確かな歩みをした”という例はない。
2023年5月17日(水)
目指す境地は、実のところ、究極的な境地ではない。なぜならば、目指す境地に到達した瞬間、より高いところに、より崇高なる境地が見えるから。
愚か者は、”言って”、物事に混乱を生じさせる。賢者は、”言わずに”、物事を制する。
人間は、心の満足感の量で、無意識のうちに”自分自身の幸福度”を感じ取る。
顔の表情は、心の鏡。
単に待つだけは時間の無駄。待つなら、行動しながら待ってみよう。
人生において最も大切なことの一つは、”己の愚かな言動について敏感に感じ取る”ということだ。残念な真実であるが、ほとんどの人間は、このことについて頗る鈍感である。